兵庫県知事選挙 6月13日公開討論会 書き起こし①

任期満了に伴う兵庫県知事選を前に、立候補予定者4人による公開討論会が6月13日の夜に開かれました。4人が一堂に会するのは初めてで、コロナ対策をはじめ、人口増への取り組みや財政再建など兵庫の将来像について活発に意見がされました。

この秋に開かれる衆議院総選挙に向けて、注目を集める選挙だと思いますが、 この公開討論会は約2時間という長さ、なかなか2時間の討論会を見る時間も取りにくいのでは無いのではないかと思います。

そこで公開討論会の文字起こしを企画しました。皆さんの参考に慣れれば幸いです。なおこちらの書き起こしはボランティアで協力していただいて書き起こしています。表記のゆらぎや誤字などもあるかと思いますが。ご容赦くださいますようお願いいたします。明らかな趣旨の誤解があるような点などがありましたら。お問い合わせからご連絡頂ければと思います。

この書き起こしについて

なおこちらの書き起こしはボランティアの方たちにで協力していただいて書き起こしています。表記のゆらぎや誤字などもあるかと思いますが。ご容赦くださいますようお願いいたします。明らかに発言者の趣旨から離れていて誤解があるような点などがありましたら。お問い合わせからご連絡頂ければと思います。

快く書き起こしに名乗り出ていただき、ご協力いただきました。 ziggy さん skoyama さん あすみん@grassroots lobbying さん シズオカちゃっぱ(減税・規制撤廃・弾力性)さん 薩摩守忠兼@富民厚防(fumin-koubou) 本当にありがとうございました。

書き起こしはこちらから

神戸新聞論説委員長 勝沼氏:それでは初めに出演者の方々、お一人ずつ、こちらは一分以内で自己紹介をしていただきます。ではこの時点でまず皆様マスクをお外しください。では私に近い方から金田さんから順番にカメラに向かってお話くださいお願いいたします。

金田峰生:皆さんこんばんは。金田峰生です。私はこれまで経験障害者といっしょに列車を使って旅行をし、その駅や地域のバリアフリーを促す運動、ひまりぼう(?)運動といいます、そして医療スタッフや患者さんといっしょに眼内レンズの手術、これを保険適用させる、そして被災者生活再建支援法を市民の皆さんと実現をさせた。県議会議員としてのまた政治家としての活動で得た知見を踏まえて、命と尊厳を大切にする兵庫を作る、地域を大切にする足腰の強い産業経済を構築する、そしてジェンダー平等を初めSDGsに本気で取り組むなど実行してまいります。今日はどうぞよろしくお願いいたします。

神戸新聞論説委員長 勝沼氏それでは中川さんお願いいたします

中川暢三:こんにちは、中川暢三です。私は母親を在宅介護で看取りました。個人の幸福よりお国のためをという母の遺言にしたがって私は第2の人生を公のために尽くす生き方に徹しています。会社員として22年間勤めたあと、ふるさと加西で市長を二期務め、大阪市の北区長も活躍しました。立候補予定者の中で民間出身で市長経験があるのは私だけです。加西市では企業誘致、雇用増、税収増、そして行財政改革などに多くの実績を残しましたが、私は当時から国や県が持ってる権限や財源を市に移してくれればもっといろんなことができると訴えてきました。前回の知事選も今回も私は分権を大きな公約のひとつに掲げております。どうぞよろしくお願いいたします。

神戸新聞論説委員長 勝沼氏:金沢さんお願いします。

金沢和夫 :こんばんは金沢和夫です。私は通算15年兵庫県に務めてきました。うち11年は副知事として県政に携わってきました。この間には阪神淡路大震災からの創造的復興も見ましたし、行財政改革もありました。少子高齢化あるいは地域創生の取り組み、それからコロナとの戦いもありました。またその間に県下各地くまなく回って、それぞれの兵庫五国の多様な地域の魅力と可能性、肌身で触れることができましたし、それぞれの地域の人達といろんなネットワークを結んで信頼関係を構築することができました。こうしたことが私のなによりの強みになっている気がします。ポストコロナの時代、社会全体が大きく変わろうとしています。兵庫県もまさに挑戦のとき。頑張ります。

神戸新聞論説委員長 勝沼氏:斎藤さんお願いします。

齋藤元彦:こんばんは、齋藤元彦と申します。私は兵庫県神戸市の須磨区に生まれました。須磨水族園のすぐ近くで、海から歩いて5分ぐらいのところで生まれ育ちました。実家は長田でケミカルシューズを営んでおりまして、地場産業の大変さというものを実感しておりました。昭和50年生まれの43歳ということで、若さ、そしてフットワークを活かして県政運営を頑張っていきたいと思っております。子供は小学校3年生ということで、いま子育て、そして教育についてしっかり頑張っていくという世代です。両親は70代ということでいわゆる団塊世代になりますが、医療・福祉・介護これらもしっかり支えるということで我々40代はこれからあらゆる世代の兵庫県民の皆さんをお支えするという立場になります。その代表として齋藤元彦頑張りたいというふうに思っております。よろしくお願いします。

神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、皆さんありがとうございました。それではここからはマスクを着けてお話させていただきたいと思います。皆さんマスクをお着けください。最初の質問となります。出演者の方々には予めこの県知事選で最も訴えたいことを考えてきていただきました。それでは事前にボードに書いていただいておりますのでボードを一斉にお出しください。どうぞお出しください。それを書いた理由、選挙で訴えたいことなどについてお一人ずつ説明をしていただきます。ここからは2分間でお願いいたします。それでは改めまして金田さんからよろしくお願いいたします。

金田峰生:書いたのは命と尊厳を大切にする兵庫にしたい、です。これは私の初心でもあります。阪神淡路大震災を県政は創造的復興といって被災者の生活再建より箱物に熱中して、続いて行革だといって福祉を削り、不要不急の大型公共事業に税金を浪費してきました。同じ公共事業でも災害対策や生活道路の整備は後回しでした。保健所を41箇所から17箇所に減らし、公立・公的病院も次々と統廃合、未だに大規模・頻回のPCR検査も有効性や必要性を認めながら、費用対効果が薄いなどとして実施されません。これまでの県政が県民の皆さんの命と暮らし、健康を守れない兵庫にしてしまった、そう言わざるを得ないと思っています。私はこの県政の流れを抜本的に転回して、この命と尊厳そして暮らしと生業をしっかりと大切にしていく県政に変えてこれを前に進めたいと思っています。それでこれにしました。よろしくお願いします。

神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、ありがとうございます。それでは中川さんお願いいたします。

中川暢三:もっとも訴えないことは政治はだれのものかということです。政党や政治家のための政治ではあってはなりません。政治の主役は私達、有権者なのです。兵庫県では過去60年総務省OBが歴代知事を務めてきました。その間、国への依存が進み、補助金頼み・借金漬けとなり地域経済は衰退しました。兵庫県の財政は今や6兆6千億円もの借金を抱え全国最悪レベルです。自民党などの政治家たちはそれに懲りずに、その反省もしないまま、またもや総務省OBを知事に迎えようとしています。県民不在のまま政党や政治家たちが思惑で舞台裏で話を決めてしまう。私達県民は政治から阻害されているんです。なぜこんな情けない政治になってしまったのか。その大きな原因は私達県民の多くがずっと政治に無関心でいたからなのです。前回の知事選の投票率は40%でした。6割の有権者が投票に行かない、棄権してしまう。そんな投票率では政党推薦の候補者が有利になってしまいます。19億円もの税金が使われる知事選ですが、私が知事になればこんな金をかける不合理な選挙のやり方を変えます。進んで投票に行ってもらえるように投票に行った方には1万円の投票ポイントを差し上げます。インターネット投票も実証実験でスタートさせます。全国初の選挙条例を制定してお金をかけずに政策がきっちりと議論され県民の意思をちゃんと反映できる政治の仕組みに変えます。 

神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、それでは金沢さんお願いいたします。

金沢和夫 :はい。私がもっとも訴えたいことは共にかがやくと書いてありますが、私が目指す兵庫像はどの人もどの地域も共にかがやく兵庫、という兵庫像です。そうした兵庫を是非県民の皆さんと共に作っていきたい。それが私のもっとも訴えたいことです。私の好きな金子みすゞさんの詩の一節にみんな違ってみんないい、というフレーズがあります。私の大変好きな言葉なんですけども、女性も男性も障害者も外国人も若者も高齢者も、もちろんそれぞれいろんな違いがあります。違いはありますし、場合によってはハンデを負ったりもしたりしていますけれども、それでも全ての人に陽が当たって陰に置かれることがない、全ての人がその持っている可能性を最大限に花開かせて輝くことができる、そんな兵庫を目指したいと思っています。地域も同じです。兵庫の五、国全国一多様性に富んだ地域となっております。人口が多い地域も少ない地域も、経済的に豊かな地域もそうでない地域も、声の大きい地域も小さい地域も、それぞれがポテンシャルを最大限に発揮して、共に連携することで兵庫全体の可能性をもっとも花開かせることができるんじゃないかと思っております。全ての人、全ての地域に光が当たる、共にかがやく、そんな兵庫をみんなで作っていきましょう。

神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、それでは齋藤さんお願いいたします。

齋藤元彦:はい、私はひょうごを前に進めよう~県政の刷新、を目指します。平成から令和になり3年目になっております。そしてコロナにより我々の社会は大きく変わっていくという状況です。今日の会議もこういった討論会もですね、マスクを着けて密を避けこうやってアクリル板を設置する、というのは2年前3年前誰も想像しなかったという状況です。新しい時代、そして変革の時代が訪れています。そういった時代にはやはり新しい発想、これまでの県政の流れではなくて新しい発想や新しい手法でこの県政を運営していくべきではないか、これが私の思いです。県民の皆さんが何となく感じられていらっしゃる兵庫に対する閉塞感、そして停滞感をなんとか払拭してですね、県政を刷新し兵庫県を前に進める躍動の県政を目指したいと思っています。以上です。

神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、皆様ありがとうございました。いくつかもうすでにキーワードが出てきているかと思います。ボードはどうぞお下げください。兵庫の多様性をどう活かすのか。それから20年ぶりのトップの交代にあたって何をどう刷新していくのか。それから官僚OBによる県政の継続をどう判断するのか。県民不在の政治のあり方はどうなのかというようなですね、いろんな論点が出てきそうです。
神戸新聞はこの知事選に向けまして、今月始めに電話調査をしております。その結果を見ますと、8割以上の方々がこの選挙に大変関心がある、あるいは割と関心があるとお答えいただいております。流石に20年ぶりのトップの交代ということもありますし、これまでの前哨戦は何かと政党間の駆け引きであったりそうした擁立の過程に注目が集まりがちでした。ただ一方で同じアンケートでは一番重視する点としてはやはり政策や公約であるというお答えもいただいております。
こうした声に答えられるように討論を進めてまいりたいと思います。皆様の公約あるいは政策の出揃ったところと聞いておりますので活発な議論ができればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

神戸新聞論説委員長 勝沼氏:それではここからは個別のテーマに移りたいと思います。まずはなんと言っても全ての人が当事者と言ってもいいかと思いますが、新型コロナウイルス感染拡大にどう対応していくのかということです。この表を見ますと分かるかと思いますが、今現在は兵庫県3度目の緊急事態宣言下となっております。今年今月20日がその期限を迎えるわけですが、現在の感染状況を見ますと少しずつ新規感染者が減ってきておりますし、重症者用のベッドの状況も使用率が5割を切ったというところであります。ただインド株の変異株がですね、感染拡大への懸念、あと病床の使用率、まだまだ余談を許さないところがあります。このような状況で兵庫県が行ってきたコロナ対策、それについての評価と課題、それから今後の対応についてどのようにお考えでしょうか。お聞かせいただければと思います。それでは順番を一つずつずらします。今度は中川さんからお答えいただけるでしょうか。

中川暢三:はい。これまでの兵庫県の対応は政府や国の指示待ちで後手になり、他府県の横並びに終止したと言わざるを得ません。法令に定めがない、あるいは前例のない事態が発生すると役所の組織は思考停止になりがちです。私は普段から現場を大事にしながら柔軟な発想で動いているので、初動から臨機応変に対応できます。私が知事になればコロナの重篤化を防ぐとともに最後のガードである重症病床を拡充します。ICTやビッグデータを活用して、感染状況を見える化し、県民の皆さんを過度な不安から解放します。また形式的な兵庫スタイルを改めて独自の兵庫モデルを構築し、適切な対策を講じた飲食店などには飲酒を含めた通常営業を認めます。日本では年間40万あまりが癌で亡くなり、20万人ほどは心疾患で死亡しています。コロナで亡くなった人はインフルエンザや餅を喉につまらせて死亡する人とほぼ同数の1万人ほどです。ワクチンワクチンと騒ぐ必要はなく、ワクチンはあくまで任意接種です。海外の事例を見ても接種率が全体の1割に近づくと感染拡大が大幅に低下しています。むしろこれからは副作用や副反応のある外国製ワクチンよりも、より安全な国産の医薬・国産ワクチン・効果ある既存の医薬を使えるようにします。そもそも感染症分類を見直せば医療現場のボトルネックを解消でき医療資源を国民のためにもっと有効かつ合理的に使えるようになるんです。

神戸新聞論説委員長 勝沼氏:ありがとうございます。それでは金沢さんお願いいたします。

金沢和夫 :まず医療従事者の皆さんあるいは保健所の職員の皆さんが高い使命感を持って、コロナに立ち向かってきていただいたこと。また、休業や時短営業を余儀なくされた事業者の皆さん、懸命に事業を維持して頂いていることに対して心から敬意を表したいと思います。日々状況が変わる中で県も精いっぱいの対応をしてきたわけですけれども、ただ結果として、4万人を超える感染者そして1200人を超える死者が出てしまったことというのは大変申し訳なく思います。今、振り返ればもっともっとこれが出来たんじゃないかという思いもあります。今後の課題については特に医療体制に絞って申し上げたいと思います。第一に病床の確保ですけれども、患者発生状況に応じて弾力的に運用病床を管理する必要があるのですけれども、この時に公立病院中心というその基本は正しかったと思うんですが、やはり民間病院の役割というのも急激な感染拡大時には必要になってまいります。
民間病院での陰圧室の整備といった民間での受け入れ体制の整備を促す必要があると思っています。それから入院原則の運用というのが二番目のポイントです。兵庫県はできるだけ不測の事態を避けるために自宅療養ゼロという方針を掲げてきました。これは方針として正しかったと思うのですが、残念ながら感染急増のなかでこの方針を貫くことはできませんでした。定員の目詰まりを解消して出来るだけスムーズにベッドを空けられること。あるいは宿泊療養や自宅療養での医療ケア提供すること。こういったものの充実が必要だと思います。最後に今後の感染症に備えた平時から事前の対応を準備していくためのCDC県版の感染症予防管理センターの創設を提案したいと思います。これによって事前に確認をすることが出来るだろうと思います。

神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい。それでは斎藤さんお願いいたします。

齋藤元彦:はい。これまでコロナ対応に関して従事されてきた医療従事者方々そして職員の皆さんも本当に懸命にやられたということに心から敬意を表したいと思っています。そのうえでもっとやるべきこと。一点目、やはりスピード感のアップということです。兵庫県のワクチンの接種の状況は非常に全国から見てもスピードが遅い状況になっています。私はぜひですね、あらゆる医療機関で、外来の隙間隙間でワクチンが打てるような状況にしたいですし、今、2か所しかない西宮と姫路の大規模接種センターは、やはり、県内5か所くらいに増やしたいと。先日、高齢者の方と話したときに言われました。やはり淡路の人たちが西宮、姫路に行くということはなかなか難しいと。淡路の中で一か所せめて県で作って欲しいということです。しっかり頑張りたいと思ってます。あと重症病床の増加です。今、136ということですが、これからオリンピック終わってですね。第五波のリスク考えると、やはり200床位増やさなきゃいけないと思ってます。あとやはり知事と県民の皆さんのコミュニケーションをしっかりやるということです。
今回、47都道府県の県の皆さん知事の皆さんの対応をですね、すべて、国民に見て頂けるという状況になりました。もっと県知事が県民の皆さんに対してもっとしっかりとメッセージを発し、県民の皆さんに寄り添ったですね、そういった県政をやってるということをもっともっとアピールすれば県民の皆さんと知事と県庁の信頼関係をもって、コロナ対応を一緒になって頑張っていこうといった機運を作っていきたいと思ってます。以上です。

神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい。それでは金田さんお願いいたします。

金田峰生:医療スタッフの皆さんそして福祉分野はじめエッセンシャルワーカーの皆さん、ご奮闘に敬意を表したいと思います。県の職員の皆さんも含めて現場での頑張りの心から感謝を捧げたいと思います。しかし全体的に県の対応を見ますと先ほどもありましたけど、私も無為無策と批判をされている政府の対応に歩調を合わせて、感染拡大抑え込みには失敗していると残念ながら言わざるを得ないというふうに思っています。ワクチンの効果を弱める変異株も出てきてしまいました。感染拡大を抑え込むなめには、やはり希望者全員へのワクチン接種を急ぐ共に医療機関あるいは教育機関、保育所、介護施設などを中心に繰り返し大規模なPCR検査を行い、無症状感染者を早く見つけ出してこれを保護することがどうしても必要です。医療機関への補償、そして時短短縮や休業など感染拡大防止に協力をして下さっている事業者への皆さんの損失補填という名に値する補償、そして、労働者の休業補償が大切です。これをしっかりと進めていきたい。尚、現状に鑑みれば、残念ながら東京五輪は開催すべきではありません。強く中止を求めます。以上です。

神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい。皆さんありがとうございました。いずれにしてもコロナ対策が最優先課題かなと思います。もう少し議論したいことですが、お時間の関係もありますので次の質問に移ります。

②へつづく

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