兵庫県知事選挙 6月13日公開討論会 書き起こし④
任期満了に伴う兵庫県知事選を前に、立候補予定者4人による公開討論会が6月13日の夜に開かれました。4人が一堂に会するのは初めてで、コロナ対策をはじめ、人口増への取り組みや財政再建など兵庫の将来像について活発に意見がされました。
この秋に開かれる衆議院総選挙に向けて、注目を集める選挙だと思いますが、 この公開討論会は約2時間という長さ、なかなか2時間の討論会を見る時間も取りにくいのでは無いのではないかと思います。
そこで公開討論会の文字起こしを企画しました。皆さんの参考に慣れれば幸いです。なおこちらの書き起こしはボランティアで協力していただいて書き起こしています。表記のゆらぎや誤字などもあるかと思いますが。ご容赦くださいますようお願いいたします。明らかな趣旨の誤解があるような点などがありましたら。お問い合わせからご連絡頂ければと思います。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:それでは後半戦ここから始めていきたいと思います。こちら、ここからはですね、4人の参加者の方から、他の参加者に質問をしていただきます。ただし1回に指名できるのは1人だけとさせていただきます。訪ねたい方のお名前を挙げて、1分以内で手短に質問して下さい。回答も1分以内でお願いします。
この流れを2回繰り返します。それでは最初に戻ります。金田さん、どなたに何を聞きたいでしょうか?
金田峰生:はい。もう、指名してそのまましゃべればはいいですか?
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、どうぞ。
金田峰生:じゃあ、あの、金沢さんにお尋ねしたいと思います。コロナで重篤になって入院ができない、それから他の傷病でも受け入れ病院がなかなか見つからない、予定していた手術を延期せざるを得なくなった、などなど、今日コロナで医療逼迫、医療崩壊が見られている、これは認識されているという風に思うんですけれども、その原因はこれまで県が保健所や公立・公的病院を統合し病院ベッドを減らしたことである、という風に私は考えています。そのことについてのご反省がありますか?
そして、えー、今の保健所統廃合あるいは病院ベッド削減の計画を中止するというお考えはありませんか?また大規模、頻回のPCR検査を実施するお考えは、まだありませんか?以上、お尋ねします。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、では金沢さんは答えをお願い致します。
金沢和夫:1分以内ですね?
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい。
金沢和夫:あの、1分以内でお答えできる感じで。あのー、ベッドの減少、あのー、病院のベッドの減少とか保健所の減少、保健師の、あのー、保健師さんの減少というのは、そういう風に見える所はあるかもしれませんけれども、今回のコロナに直接影響するような形で影響していないと思っています。あのー、保健所でも感染症に対応する保健師さんの数は、行革の中でも減らしていません。県から市町への権限移譲に伴って、県の所管する保健所の職員数が減ったということはありますし、再編統合も行われていますけども。あと、大規模PCR検査については専門家からも色々な、あの、賛否のご意見があります。えー、大規模にやればやるほど精度の問題がクローズアップされてきて、逆にPCR検査としての効果が損なわれる、これはの単なる効率の問題だけではなくて、その信頼性が損なわれるというような指摘もありますので、そういうことも総合的に判断した上で、これまで大規模な無作為のPCR検査を行ってきていない、そういうことです。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい。まだ時間ありますが、金田さん何か反論ありますか?よろしいですか?
金田峰生:だからそういう認識はない、これからも計画を見直すつもりはないということですね?
金沢和夫:あのー、金田さんがおっしゃった認識とは、ちょっと違う認識を持っているということです。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はいそれでは続きまして中川さんから、どなたに何をお尋ねになりますか?
中川暢三:金田さんにお願いします。新聞報道などによりますと、かね、あ、金沢さん、65団体…
金沢和夫:あ、私ですか?
あ、はい。はい、すいません、失礼しました。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:金沢さんへのお尋ねですね。
中川暢三:はい。新聞報道によりますと、65程の団体から推薦を受けられているように拝察しますけれども、それはしがらみになりませんか?あの、仮に知事に当選されたら、特定団体の利益誘導になりかねないんじゃないかと思います。もう一点ですね、11年間井戸知事にお仕えになられたと思います。金沢さんの思いが、井戸知事の県政のベースになっているように私は思うんですね。そういう意味では、これまでの延長線上の県政が続くんではないかと思いますけれども、今更金沢さんが知事になられて、どんな新しいことをなさろうとしているんでしょうか?
金沢和夫:はい。あの、まず1点目ですけれども65団体、色々な事業者の団体から、私、推薦を受けているのは事実です。それは県政とそれぞれの、あの、県民の皆さんの活動分野というのは、やはり密接に関連している所があって、そういう事業者の団、まあ事業者というか福祉団体もあります、それぞれの皆さんの活動なしには県というのは成り立っていっていないと思います。ですからこそ、いろんな補助金を出したり、側面的なサポートをしたり、これらの県の、県としての重要な役割だと思っています。で、それがしがらみと言われればそれはそういう意味でいえばしがらみがあるというふうに言わざるを得ないですけれど、それは本来望ましいしがらみだという風に私は思っています。ですからあの、県内のそうした団体に対する県としてのサポートを打ち切ることが正しいということは全く思っていません。
中川暢三:もう一点。
金沢和夫:もう一点の、あの、井戸知事との関わりですけれども、副知事は務めていますけども、知事はやはり責任者です。ですから副知事は副知事、知事になればまた違う人間が違う仕事すると。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい。えーと、それでは、金澤さんからは、どなたに何をお尋ねになりますか?
金沢和夫:はい。私から、ちょっと斎藤さんに伺います。あの、先ほど斎藤さんの発言の中で兵庫県の財政調整基金が極めて少額しか無い、29億しかないという指摘がありました。ま、ご批判受け止めなければいけないと思うんですけれども、ただ兵庫県の行財政改革に関わった身としてば、あの、先ほど述べましたけれども、震災関連県債の償還は片方でしていかなければいけない、その一方で県民に対する行政サービスの水準というのは、あの、選択と集中で、集中で可能な限りこう、維持したい確保したい、で、その努力をしてきた所です。ですからの借金返しが膨大にある、そして県民サービスは維持しなきゃいけない、到底貯金をするような余力がなかった、というのが私の正直な感覚です。貯金をするためにはさらに何か掘り下げた改革をしなければいけなかったという、そう言わざるを得ないんですけれども、斎藤さんに、そういう具体的な掘り下げた改革ってこんなこともあったはずだというご意見があったら伺いたいと思います。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい。では斎藤さんお願いいたします。
齋藤元彦:はい。えーと、29億円しか財政調整基金、貯金がないという状況、これは私やっぱり改善していかなきゃいけないと思っています。少しでも増やしていって、コロナ対策、まあこれからどうなるかわからない、コロナ対策であったり子どもたちの未来の投資ですね、そのためにはやっぱり貯金を増やすということが県民の皆さんにとって大事なんですね。
それはどうやってやってるかっていうのは、やはり長く県政が続いているんでですね、やはり知事が言ってるから、そしてこれは長く続いていて偉いからということで、やはり止めざるを得、止められないような事業って、やはり私は宮城・大阪で財政課長やってましたから、よくわかります。それを私はやっぱり新しい視点そして外から来た風でですね、あらゆる事業をゼロベースで見直させていただきたい。その際には県民の皆さんへの過度なサービスの低下とかというは絶対しないというつもりでございます。そういう意味であの行政サービスをゼロベースから見直させていただいて、あらゆる事業をですね見直させていただいて、時代の流れに合わない(*2)、そして社会の変化にあったように見直していくべきだというものをですね、丁寧にやっていきたいと思っています。
(*2)「合った」と言いたかったのを間違えた?
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、ありがとうございます。では、その斎藤さんからは、どなたに何をお尋ねになりますでしょうか?
齋藤元彦:えっと、金沢候補にお伝え、お尋ねさせていただきます。
金沢和夫:はい。
齋藤元彦:えっと、兵庫県はの人口減少が、まあかなり他県と比べて多く進んでるという風になってますけども、これまであの10年間県政やられてですね、何が原因でどういうふうにすればここは解決していくのかという所を今、今の時点でですね、どのようにお感じになっているかっていう所をお聞かせ頂ければと思います。
金沢和夫:はい。あの人口減少の要因を、まあいろいろデータを分析してみると、あの、ほとんどのその、社会移動の方ですね、あの、自然減の方は全国的とほぼ同じ傾向を示してますね。社会減の方のほとんどの原因は20代の若者にあります。で、それも20から25の階層、年齢階層が非常に大きいということで、ほぼ就職の段階での流出が原因としては大きいんじゃないかと思っています。ただ、その就職でなぜ県外に流出しなければいけないか、あのその厳密の所までは十分に解析ができませんけれども、ただ、兵庫県内の就職先としての魅力が今一つ十分でない状況にあるということは認める必要があると思います。ですから、若い人たちに魅力的と感じてもらえるような就職先を、この兵庫県で開発していくこと、興していくこと、新しい産業をこの兵庫で興していって、そこに県内の若者や県外からの若者を引きつけることが必要だろうと思います。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はいありがとうございました。えーっと、それではここから2巡目に入りたいと思います。今度は、では中川さんから、また、えーと同じ方でも構いませんし、どなたをご指名になりますか?
中川暢三:斎藤さんに質問です。
はい。
中川暢三:あの、センチュリーの廃止がですね、行財政改革であるかのようなおっしゃり方しましたので、そこはちょっと私の印象はあの、違ってんじゃないかと思いました。それと一財政課長がですね、税収を増やしたりあるいは県の借金を減らしたりということは、あのほぼないと思うんですけれども、あの、総務省出身あるいは大阪府の財政課長を務められたという経験、これを県政にどう生かされると考えていらっしゃいますでしょうか?
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、では斎藤さんお願いします。
齋藤元彦:はい、えっとまぁ、財政課長という立場は、県全体のまあ、予算、事業をですね、取りまとめさせていただくという作業になります。それはやはり県全体でバランスをとってですね、県政をしっかりやってきていけるということが、経験としてあります。かつ、やはりあらゆる細いベースの事業を一つ一つ精査していくというのが財政課長の視点なんですね、仕事なんですね。そういう意味で先程申し上げた、これまでの県政の中でのすべての事業をゼロベースから見直させていただいて、そして時代の変化に合わない、これはもうそろそろいいんじゃないかっていう事業を、私自身の目ですね、丁寧に見させていただいて、変えるべき所を変えるということをやっていきたいと思っています。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい。
いいですか?まだ時間あるようである…
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:あ、えーと、とりあえず行きますね、はい。続きましてでは金沢さんからどなたを指名されますか?
金沢和夫:では、もう一度斎藤さんにお伺いします。あの、斎藤さんが出された政策集拝見すると、文化芸術の振興に関する政策含まれてないように感じるんですけれども、その理由はなぜでしょうか?
齋藤元彦:えっと、まぁよろしいですか。私の政策の中にば文化芸術の施設をですね、県民の皆さんに無料で開放するという日を作ると、そういった文化芸術の解放する日を作るというふうにさせていただいています。これはやはり県民の皆さんにですね、多く文化芸術に触れていただくということが、そういった分野の理解が促進されるという事ですので、私自身は県内の文化芸術、大事だと思っていますから、これからもですね、しっかり応援していきたいと思ってます。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、あっ、よろしいですか。それではえーっと、斎藤さんからは、改めましてどなたかに質問ありますでしょうか?
齋藤元彦:まあ、あの、私自身は、金沢候補に、まだあの、お伺いします。私たちはの40代ということで子育て世代ではあるんですけども、あの、これも、あの、これまで兵庫で経験された中でですね、やはり若い世代の方が兵庫で住み続けたい、そしてまあ例えば東京や大阪で仕事をされた方がUターンで戻ってきてやってみたいというためにはですね、どういったことをやっていくっていうことがこれまでの経験からも含めて大事なのかっていう点をですね、お聞かせ願いたいと思っています。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:では金沢さんお願いします。
金沢和夫:あの、おっしゃる通り若い世代の人がUターンまたはIターンの形で、こう入ってきてくれるというのは、兵庫の未来を描く上で非常に重要な部分だろうと思います。あの、兵庫の今の神戸市と連携した形で起業創業のスタートアップの環境を整えるという、そういう政策、力を入れています。そういう若い人たちが自分の力で未来を切り開くことができるようなそういう動きをサポートするというのは、一つ大きなポイントだというように考えています。もう一つ、あのー、県内でも条件の比較的に恵まれた移住対象地域、例えば丹波ですとか淡路島というのは、県外からのUIターンの移住というのが、相当多数行われています。で、それはあの、これまでの培われた歴史だとか、あるいは自然環境交通の便利さ、そういうもののバランスで注目されていると思うんですけれども、まああの、そういう所を中心に、そしての移住を促進するそういう後押しの仕組みを作っていくというのも大事な仕事だと思います。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい。それでは最後ですが、あのー、金田さんはもう一方、どなたかに
金田峰生:はい、斎藤さんにお伺いしたいと思います。基本的にはの先程金沢さんにお伺いしたことと中身は一緒ですけども、あの、その認識が違うと金沢さんおっしゃいましたけれども、実際に41か所あった保健所が17カ所に減って、検査あるいは入院調整そしてワクチン接種、いろいろ混乱をしたというのは事実ですし、病院ベッド数が大幅に削られてて医療逼迫が起こっているというのも事実ですから、それをご覧になれてなかったんだなと、そこに兵庫県の対応の遅さの原因があるのかなという印象を持ちましたけれども、斎藤さんも大阪府でのコロナ対応の経験を生かして県民の命を守るというふうにおっしゃっておられます。ただ、大阪府をされていることを見ますと、同じように保健所の統廃合、そして病院潰しをやっておられる、あるいは雨合羽、イソジン。そういう状況、そういう経験を生かすとおっしゃられるのか、それから大規模頻回のPCR検査、大阪も否定されていますけど、
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:一分経ちました。
金田峰生:あ、すいません。それも踏襲されるんでしょうか?
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい。では、斎藤さんお願いします。
金田峰生:(小声で)失礼しました、すみません。
齋藤元彦:えっと、まずは事実としてですね、私が在任した時に、まあ、保健師さんとかの、保育所の、保健所の統廃合をやったという事実はないです。私は平成30年から3年間いましたので、その間にまさにコロナ対応も行ってきたということです。まあここはPCR検査の場所もですね積極的に増やすという予算編成をしましたし、また、病床の確保についても予算編成をしっかり行なってですね、できるだけコロナの方々が病床確保できるように努力をしてきたというつもりですので、この姿勢はですね、これからも変わらず頑張っていきたいと思っています。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はいありがとうございます。みなさん時間厳守していただいたおかげですね、少し時間があります。3巡目に入ってもいいかなと考えているんですけどもよろしいでしょうか。まあ特にないとおっしゃる方は大丈夫です。あの、中川さん、金田さん対するご質問が、あの、出ていないようですけれども、まぁその辺もしありましたらお願いします。では、金沢さんからどなたかに、あえてまだ質問がありましたらどうぞ。
金沢和夫:あの、関連の質問でもいいですよね?先程の答えの
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい。どうぞ。
金沢和夫:ちょっと斎藤さんからの先程のお答え、文化芸術の関係ですけれども、あの施設利用を促進するという、それはそれで非常に大事なことだと思うんですが、文化芸術に取り組んでいる団体とか、あるいは文化芸術活動のあの振興に関して、全くその政策が含まれていないというのは、私からするとちょっと違和感があるんですよ。あの、しがらみたいな意思、意図があってそういう風になっているのか、あるいは単純にそういうことではないということなのか、理由をお聞かせいただきたいと思います。
齋藤元彦:はい、えっと、まず今回の公約はですね、やはり私は総花的ではなく、やはり県民の皆さんが求めていらっしゃることをポイントを絞ってですね、出させていただくということを主眼を置きました。なのでこの公約に載っていないからといって私は例えば文化芸術に支援をしないということでは決してなくですね、やはり兵庫県は、あらゆる地域で文化芸術活動をやっていらっしゃる方が多くおられますから、そういう方との意見交換もやってます。その上でいろんな団体の皆さんと、しっかりこう、議論進めながらですね、兵庫の豊かな文化芸術をどうやって育んでいけるのかということを私は必ず一生懸命やっていきたいと思っています。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:では、えーと、その、斎藤さんからまだご質問があれば、どなたに対してでも、お願いいたします。
齋藤元彦:はい。えーと、まあすいません、またあの、あれです、金沢候補にお伺いしたんですけどあの兵庫県の、
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:あ、ちなみにですね、あの、まだ選挙始まっておりませんので、あの、予定者ということでご注意下さい。
齋藤元彦:(小声で)金沢さんですね、失礼しました。えと、金沢さんにお伺いしたいんですけども、兵庫県のワクチン接種ですね進捗率がやはり全国の中でも比較的下位にあるという状況です。ここの原因とですね、まああの、についてはどうお考えかと、そしてこれをどうすれば改善していって、県民の皆さんに少しでも安心していただけることができるかという点についてお伺いしたいなと思います。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい金沢さん。
金沢和夫:あの、私、残念ながら、ワクチン接種については公務として担当できませんでした。
私、退任した後で、まあそういう意味ではの斎藤さんと私と同じ条件でしかありませんので、そのワクチン接種率がなかなか進んでいないことについて十分な分析する材料を持ち合わせておりません。すいません。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:よろしいですか。えーと、それではどうしても集中してしまうんですけど、金田さんからは何か、あの3人にご質問、どなたかに、ご質問ありますでしょうか?
金田峰生:じゃああの、斎藤さん、是非教えていただきたいんですけど、実はちょっとびっくりしたんですが、金沢さんも30人学級目指すっていう風におっしゃられましたよね。で、斎藤さんも30人学級目指す、私もそう言ってるんですね。もう一致しているので、あの、是非これはもう前に進めていきたいと思うんですけど、もう少し具体的なプランと言いますか、お考えを明らかにしていただければと思います。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:これは斎藤さんに対するご質問ですか?
金田峰生:斎藤さんに、はい。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:お願いいたします。
齋藤元彦:はい。あの子供たちにとって、まあ、少子化が進んでますので、出来るだけですね、少人数できめ細かく授業を受けていただくということが、大きな流れとして大事だとみんな思っています。私自身は小学校3年生の息子を持ちますから、やはり学校の先生にもっときめ細かく見てもらいたいというような親の心として思っています。そういう意味では30人学級というものですね、やはり大きく進めていきたいというふうに思っています。これはあの、大きな国の方針と並行して、県独自でどこまでやるかという問題がありますけれども、ここは積極的にですね、出来る所からやっていきたいという風に思っています。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、それでは中川さん、最後になりますけれども、どなたかに
中川暢三:はい、斎藤さんに質問です。なぜ立候補されるのが表明されるのが直前になったのか、推薦をもらえるんであれば立候補するよというのは、ちょっと甘っちょろいんじゃないかなと感じた所があります。で、総務省の先輩である金沢さんの、まあ裏をかくような、先輩を押しのけるような格好で立候補を表明されたような経緯になってしまったと思うんですね、結果的に。この斎藤さんの人間性を疑わせるような、ああいうその、経緯があったかと思うんですけれども、それについての、あのー、反論をお聞きしたいと思います。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はいえーとまあ私はですね推薦をいただくために立候補したわけではなくてやはり兵庫県を、あ、あの、まだ立候補ではなく表明ですね、はい。
齋藤元彦:(小声で)あ、でしたね。もとい。私はですね、あの、推薦をいただくために、まあ決意をですね、表明させていただいたわけではなくて、やはり生まれ育った兵庫県を少しでも良くしたいという思いを持って、一人でも立ち上がろうという思いで頑張ろうと思いました。なのでまあ、そういったご指摘、推薦ありきであったというわけではございません。それから、あの、総務省の先輩を差し置いてということですけども、これはあくまでやはり県民の皆さんのためにどういった政治がいいのかということが大事なんですね。これまでの県政の流れではなくて、やっぱり新しい視点、県政の刷新が必要だというように、県民の皆さんに対して頑張りたいという思いがあります。総務省の先輩後輩っていうのは、あくまでそこは内向きの議論なので、私自身はやっぱり若い世代でこの兵庫県を元気に頑張れるような県にしていきたいという思いで立ち上がったという所です。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい。えー、ようやく白熱してきたなと思うんですけれども、そろそろまとめの時間に入ってまいりました。えーと、これが最後となりますが、皆さんここまでの間に言い残したこと、改めて県民の皆さんに訴えたいこと、ありましたら、こちら2分以内でまたお話おまとめいただけますでしょうか。では振り出しに戻ります。金田さんから、よろしくお願い致します。
金田峰生:今日はありがとうございました。改めまして、憲法県政の会の金田峰生です。私は命と尊厳を大切にする社会、人々に優しい政治をしたい、という思いで、ずっと政治活動を続けて参りました。この初心を貫いて県政に挑む覚悟です。そして、憲法通りの県政を実現したいと考えています。早期にコロナを抑え込み、命と健康を守る兵庫に変えます。平和、自由、民主主義、そして皆さんの大切な権利を守るこの立場に立って、思想信条の違いを超えた協同の輪を広げていきたいと思っています。この立場でブレずに最後まで頑張るということを、改めて申し上げまして、皆様には引き続きご指導、そしてご支援をお願い申し上げまして、結びの言葉にさせていただきたいと思います。本当に今日はありがとうございました。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、それでは続きまして、中川さん、2分間でお願い致します。
中川暢三:先程のCO2削減の所で一言言えなかったものですから、例えば家庭の生ごみ、これを200キロの燃やすのにですね、70キロのCO2が出てるんですね。できるだけ生ごみを燃やさないライフスタイルに変える、あるいは焼却炉で燃やすごみの量を減らし、そういう私たちのライフスタイルを変えることが大事だと思っております。既存の技術でもCO2を相当を減らせるんですね。これを私が知事になったら進めていきたいと思います。さて、締めくくりになりますが、かのリンカーンは、何度も落選を繰り返しながらも、ブレずに政策と信念を訴え続けて、大統領になりました。私も、独自の先駆的な政策を実行することで兵庫県を立て直し、県民の皆さんに喜んでいただくことが私の願いです。年間4兆7000億円ものお金を使う兵庫県です。その生産性を5%でも上げるだけで、2350億円もの資金が生きるんですね。あそばって、遊ばせている資産を活用すれば、新たな財源にもなります。選挙は、県政の現状を知り、これからの4年間をどうするのか、県民一人一人が考える絶好の機会です。投票を通して政治参加することでしか、政治はよくできません。どうか選挙に行っていただいて、政策本位、人物本位で、真に優れたリーダーを選んで下さい。そうすればこの兵庫県は変えられます。どうぞよろしくお願いします。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、ありがとうございました。では金沢さんお願いいたします。
金沢和夫:今回の知事選挙で、改革なのか継承なのか、このことが争点になっているように私は感じています。ただ、新たな候補予定者ですけれども、知事選挙に臨む身から言えば、前任の知事の県政をそのまま継承するというようなことは全くあり得ません。全て、新しい自分なりの県政を描いていくことになるだろうと思います。ただその一方で、兵庫の中には大切に守らなければいけないこと、ものがあるというのも事実だと感じています。例えば、兵庫五国のそれぞれ素晴らしい所があります。この五国それぞれに気配りをして目配りをして、バランスよく兵庫県として発展していこうという、こういう姿勢ですとか、あるいは阪神淡路大震災以降、参画と協働というのを、兵庫県民みんなで作り上げ、受け継いできました。こういったものも大切にしなければいけないと思いますで、何を守り、何を変えていかなければいけないか、この見極めこそが大切なんですけれども、これを正しく見極めるためには兵庫のことを知っていなければいけない、知らずして何を見極めたのか、何を守り何を改革すべきか分かるはずが無いと思います。そういう意味では、県政のことを十分に知る機会を得て、ここに座っている私こそ真の改革者たる資格を持っているのではないかとこれはの私自身自負している所です。貝原知事(*3)は、最後の沖縄県知事の島田叡知事(*4)、兵庫の出身の方ですけれど、この方の事績を引いて、「県土の一木一草まで責任を負う」という知事としての心構えを言われました。この言葉本当に私の心を捉えて離れません。心に刻まれる言葉だと思っています。県民の幸せで、全ての県土の発展のために、全力で取り組んでいきたいと思います。
(*3)貝原俊民(かいはら としたみ):自治省出身の前兵庫県知事(1986年より4期15年)。 (*4)島田叡(しまだ あきら):沖縄県最後の官選知事。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、ありがとうございました。では、斎藤さんお願いいたします。
齋藤元彦:はい、県民の皆さんと一人でもお話をしたいと、今回の政治活動にあたって私が強く思った思いです。これまで県内各地で500か所以上で県民の皆さんとの直接対話を理解してきました。また、4月1日からはほぼ毎日朝の駅で街頭活動して、県民の皆さんに私の、他はですね、直接お会いするという機会をできるだけ増やしてきました。発達障害のお持ちのお母さんからは、保育園に入園することができなかったとか、授業もなくてバイトもなく孤立してるといった学生さんの声とか様々な声をこれまで聴いてきました。その声を少しでも一つでもですね、反映させていただくというのが私が目指したい県政です。政治はいったい誰なものなのか、これはすべて県民の皆さんのための県政なんですね。私は兵庫県を躍動させるための県民ボトムアップ型の県政をしていきたいというふうに考えています。いろいろ言われます。県知事ってすごい遠い存在なんだよねと。私はそうではなくて、もっと近い存在、もっと県民の皆さんにとって近い知事でありたいという風になりたいと思っていまして、そのような県政をしっかりと目指していきたいと思っています。宜しくお願いします。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:はい、ありがとうございました。えーっと、本当に皆様スムーズな運営に協力いただきまして、ありがとうございます。そんな中でも十分取り上げられなかった課題もたくさん残っております。
県知事選告示投票まで1カ月余りとなりました。本日の議論が、来たる知事選に向けて、有権者の皆様の判断材料に少しでもなってもらえればなと思っております。20年ぶりのトップ交代ということで、これを県民一人一人が兵庫の将来、課題を考える機会にしていただければと考えます。本当に最後になりましたけれども、皆様スムーズな進行にご協力いただき、時間内に終わらせることができました。ありがとうございました。
(立候補予定者一同)ありがとうございました。
神戸新聞論説委員長 勝沼氏:それではマイクを司会の三木さんにお返しします。よろしくお願いします。長時間にわたりご視聴いただきありがとうございました。出演者の皆様もお疲れ様でした。ここでお知らせがあります。本日の討論会の詳報は16日の神戸新聞朝刊に掲載する予定です。また、電子版の神戸新聞NEXTでは、録画映像を公開しますのでぜひご覧ください。以上をもちまして、2021年兵庫県知事選挙立候補予定者オンライン公開討論会を終わります。
ありがとうございました。
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